AIでキャラクターデザインする方法|設定から三面図・差分展開までの手順

AIを使ったキャラクターデザインの手順を解説。設定→ラフ案の量産→1案に絞る→三面図で確定→差分展開の5ステップ、案出し用プロンプトの書き方、盛りすぎ・シルエット不足などの失敗と対処までまとめました。

AIでキャラクターデザインする方法|設定から三面図・差分展開までの手順

AIでキャラクターデザインをするとき、いちばん多い失敗は「いきなり完成絵を生成させること」です。1枚はそれっぽく出ますが、次に描いたら別人、横顔を出したら別人——設計が固まっていないキャラは、使うほどにブレていきます。

押さえたい要点は3つです。

  • 順番は「設定→ラフ案→1案に絞る→三面図で確定→展開」:この順を守るだけでブレが激減します
  • AIが得意なのは案出しと展開、決めるのは人:方向性違いを量産させて、選ぶ・削るは自分でやります
  • 確定したら三面図を作ってから差分に進む:横・後ろが決まっていないキャラは、どの工程でも崩れます

この記事では、AIを使ったキャラクターデザインの手順を最初から最後まで通して解説します。各工程の詳しいやり方は個別記事にまとめてあるので、必要なところから読んでください。

※2026年9月時点の情報です。

キャラクターデザインで決めること

「見た目を描く」前に、決めるべき要素を整理しておきます。ここが曖昧なままAIに投げると、出てくる案もぼんやりします。

要素決めること例
役割物語・作品の中で何をする人か主人公/ライバル/案内役
性格・印象一言で表すと真面目で不器用/飄々としている
シルエット遠目で分かる形の特徴大きな帽子/ロングコート/ツインテール
配色メイン1色+サブ1〜2色紺×白×差し色の赤
固有の小物そのキャラだけが持つもの眼帯/古い懐中時計/片手袋

特にシルエットと固有の小物は、AIに「このキャラらしさ」を伝えるための命綱です。後の工程で同じキャラとして出力させる際、この2つが判断材料になります。

AIでキャラクターデザインする5つの手順

1. 設定を言葉にする

上の表を埋めて、短い設定文にします。長文は不要で、キーワード3〜5個+一言の性格があれば十分です。

例:16歳の女性主人公。真面目で不器用。特徴は大きな丸メガネと膝丈の白衣、いつも持っている分厚い本。配色は白×深緑、差し色に黄色。

2. ラフ案を量産する

設定文をもとに、方向性の違う案を3〜5パターン出させます。ここでは完成度より「幅」が大事です。

プロンプト例:次の設定でキャラクターデザイン案を作成してください。(設定文)。全身・正面・白背景・フラットな塗りで、雰囲気の違う案を3パターン、横に並べてください。
  • 「全身」「白背景」「フラットな塗り」を入れると比較しやすくなります
  • 「かわいい寄り」「クール寄り」「年齢感を上げる」など、方向を指定して追加生成すると幅が広がります
  • 絵柄がバラつく場合は先に画風を固定してください(画風・絵柄を指定する方法)

3. 1案に絞って調整する

気に入った案を選んだら、部分ごとに修正指示を重ねます。ここで新規生成に戻るとせっかく決まった要素が流れてしまうので、必ず「それ以外は変更しないでください」を添えます。

直したい点指示の例
配色を整理配色を白・深緑・黄色の3色に絞ってください。それ以外は変更しないでください。
小物を足す左手に分厚い本を持たせてください。ポーズと服装は変更しないでください。
シルエットを強く白衣の裾を大きく広げてシルエットを目立たせてください。顔と配色は変更しないでください。
年齢感の調整顔立ちをやや幼くしてください。髪型・服・小物は変更しないでください。

修正指示の考え方はAIでイラストを修正・添削する方法で詳しく解説しています。

4. 三面図で確定させる

正面が決まったら、必ず三面図(正面・側面・背面)を作ります。横顔や後ろ髪、服の背中側はここで初めて決まる要素で、これがないと以降の生成で毎回AIが勝手に補完します。

三面図ができた時点で「デザイン確定」です。以降は変更しない前提で進めます。

5. 差分・立ち絵に展開する

確定したデザインを参照画像にして、必要な素材を展開していきます。

キャラクターデザインのプロンプトの書き方

案出しの段階で使う指示は、次の要素を順に並べると安定します。

要素書き方
①出力形式全身/正面/白背景/フラットな塗り/案を横に並べる
②基本属性年齢・性別・体型・役割
③性格の一言「真面目で不器用」など、表情や姿勢に反映される言葉
④シルエットの特徴帽子・コート・髪型など、形で分かる要素を1〜2個
⑤配色メイン色+サブ色+差し色の3色以内
⑥固有の小物1〜2個。多いとどれも目立たなくなります

プロンプト全般の考え方はAIイラストのプロンプトの書き方にまとめています。

よくある失敗

  • 要素を盛りすぎる:小物5個・色7色のキャラは、AIも人も特徴を覚えられません。「引き算」が仕事です
  • シルエットが弱い:黒く塗りつぶしても誰か分かるか、で判定します。分からなければ形の特徴を1つ足します
  • AIの案をそのまま採用する:AIは平均的に「見たことのある」デザインを出しがちです。必ず自分の手で1〜2箇所変えると、既存作品への類似リスクも下がります
  • 確定前に差分を作り始める:途中でデザインを変えると、作った差分が全部やり直しになります
  • 設定を残していない:次に描くとき、AIに何を伝えればいいか分からなくなります。設定文と三面図は必ず保管を

設定資料(キャラシート)にまとめる

デザインが確定したら、1枚にまとめておくと運用が楽になります。含める項目は次のとおりです。

  • 設定文(名前・年齢・役割・性格)
  • 三面図
  • 配色(色の名前かカラーコード)
  • 固有の小物のアップ
  • 基本表情2〜3種

このシートをAIに参照画像として渡せば、以降どの角度・どのポーズでも同じキャラとして出力しやすくなります。

商用利用するときの注意

AIで作ったキャラクターを商品化・作品化する場合は、生成物に既存キャラクターと似た要素が入っていないかを確認してください。基本的な考え方と確認手順はAIイラストの商用利用と著作権にまとめています。

copainterでキャラクターデザインを進める

イラスト制作サポートツールのcopainterなら、この記事の手順4〜5をひとつのツールで進められます。

  • 三面図生成:正面イラストから側面・背面を推定して三面図を出力
  • 表情差分・ポーズ変換・アングル変換:確定したデザインを崩さずに展開
  • キャンバス機能で生成結果をそのまま手直しでき、レイヤー分け・PSD書き出しにも対応
  • アップロードした画像や生成結果がAI学習に使用されないため、未発表のキャラクターでも安心です

>AIイラスト制作サポートcopainter/コペインターを使ってみる<

まとめ

AIキャラクターデザインのコツは、「設定→ラフ案→1案に絞る→三面図で確定→展開」の順番を崩さないこと。AIには案出しと展開を任せ、選ぶ・削る・決めるは自分でやる。そして確定の印として三面図を作ってから差分に進む——この流れなら、何枚描いても同じキャラとして使い続けられます。

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