イラストの構図の作り方|ハグ・対人シーンを自然に見せるコツ

構図の基本パターンと、ハグや抱きつくなど対人シーン特有の難しさへの対処法(身長差・腕の重なり・隙間の作り方)を実践的に解説します。

イラストの構図の作り方|ハグ・対人シーンを自然に見せるコツ

キャラクターは描けるのに、2人を並べた瞬間に画面がぎこちなくなる——ハグや抱きつくシーンなど、複数人が絡む構図でつまずく人は多いはずです。この記事では、構図の基本的な考え方と、対人シーン特有の難しさへの対処法をまとめます。

構図とは「何を一番見せたいか」を決めること

構図の目的は、絵の中で視線を誘導し、見せたいものを最初に見せることです。技法から入る前に「この絵で一番見てほしいのはどこか」を1つ決めると、配置もトリミングも自然と決まっていきます。

基本の構図パターン

  • 三分割法:画面を縦横3分割し、線の交点に主役を置く。最も汎用性が高い
  • 日の丸構図:中央に主役を置く。力強いが単調になりやすいので、背景や小物で変化をつける
  • 対角線構図:斜めの流れを作る。動きのあるシーンに向く
  • 三角構図:複数人を三角形に配置すると安定感が出る

対人シーン(ハグ・抱きつく)の構図のコツ

1. 身長差と重心を決める

2人が触れ合う構図でまず決めるべきは身長差です。頭の位置関係(肩に顔が乗る/胸に顔が埋まる)が決まると、腕の回り方も自動的に決まります。また抱きつく側は重心が相手に預けられるため、足の位置が不安定になるのが自然です。

2. 腕の重なり順を先に決める

ハグの構図が破綻する原因のほとんどは、腕の前後関係が曖昧なことです。「Aの右腕が手前、Bの左腕が奥」のように、描き始める前に重なり順を紙に書いておくと迷いません。

3. 顔の見せ方を選ぶ

両者の表情を見せたいのか、片方だけ見せたいのかで最適なアングルが変わります。両方見せるなら横からのアングル、感情を強調するなら片方の顔を隠す構図が効果的です。

4. 隙間をコントロールする

密着する構図では、体と体の間の隙間(ネガティブスペース)が少なくなり、シルエットが1つの塊に見えがちです。腕や髪の毛で適度に隙間を作ると、2人が別々の存在として認識されます。

カメラアングルで印象を変える

  • 俯瞰(上から):客観的・状況説明向き。2人の位置関係が伝わりやすい
  • アオリ(下から):力強さや威圧感。キャラを大きく見せたいとき
  • 目線の高さ:自然で感情移入しやすい。日常シーン向き

AIを使えば、描いた絵のカメラアングルを後から変えることもできます。詳しくはもっと構図のカメラを動かしたい!をご覧ください。

構図が決まらないときの進め方

  1. 小さいラフ(サムネイル)を5〜10個描く。1つあたり1分以内でよい
  2. 縮小した状態で見比べ、シルエットが一番わかりやすいものを選ぶ
  3. 選んだ案だけを本描きに進める

いきなり大きく描き始めるより、小さく複数試したほうが結果的に速く決まります。

参考になる資料

構図の引き出しを増やすには、実際のポーズを見るのが近道です。copainterのブログでは商用利用可のポーズ集を無料配布しているので、複数人の配置を考える際の参考にご活用ください。

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